菅長学園は、1967年に新しい形の幼児教育を目指して設立され、
40年間以上にわたって同じ信念で経営される児童教育施設です。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる約280日間で、大きさが二千倍、重さは60億倍にもなるのだそうです。
おむつがとれて学園に入園してからの幼児期も、物凄い速さで成長を続けています。お誕生日がひと月違えば、いや、数日の違いでも、その成長に大きな差があることは当然です。その上、成長の表れ方も実に個性的、一人ひとりもみんな違います。
「園児一人一人の成長に合わせて、如何にバランスよく手助けできるか?」それこそが幼児教育の使命であり、菅長学園の特色であると考えています。とはいえ、沢山の子ども達がいる「集団教育の場」で、真の意味で一人に寄り添うことは不可能でしょう。
それでも菅長学園では、基本方針にそったカリキュラムの下、職員一丸となって耳を澄まし、一人ひとりの子どもとどのように向き合えるか、日々試行錯誤を繰り返しています。
日課も毎年少しずつ変わっていきます。
プール指導は学園創立2年目より体育の一環として始まりました。
40年以上一貫して取り組んでいる、学園の理念を象徴するものです。
毎週月曜日、大久保にあるCACのプールに行きます。
ここのプールは公認の水泳競技にも使える本格的なもので、いわゆる「幼児の水遊び」とは異なり、泳ぐことを明確な目標にしたカリキュラムになります。
もちろん、個人差の大きな幼児期ですから、子ども達一人ひとりの発育・水泳能力レベルに合わせて各学年を6クラス程のグループに分けて、無理の無い向上を促します。
レベルを競わせたり、無理強いをすることはありません。
楽しく遊びながら、水の中での安全性を身に付け、いつの間にか泳げるようになる、泳ぐことが楽しくなっている、そんな風に進めていきます。
指導にあたるのは、インストラクターと保育担任で、プールの周りにも監視役の先生が立ち、安全と指導の補助をします。
インストラクターは、プール指導15年以上のベテランを中心に、大学の水泳部の学生にも協力して貰っています。
経験豊富な先生や専門家を中心にした指導は、菅長学園の大きな特徴です。
1年生では、主に担任と小さい子どもの扱いに長けたインストラクターのもと、水に親しみ慣れることを目的としています。
2年生では本格的な水泳指導が始まります。インストラクターによりビート板を使い、けのびができるようになり、また更にバタ足で10M泳ぐことを目標にしています。
3年生では、更なる泳力の向上を図り、ビート板で25mを泳ぎきる、また、クロールで10m泳ぐことを目標にしています。
菅長学園で水泳の楽しさを覚え、卒園してから各種大会に参加し、国体などに出場している卒園生もいます。
世界中の海やプール、様々な現場で、菅長学園の水泳教育成果が花開いていることと確信します。
2つの屋上と園庭でトランポリン・一輪車・砂場あそび、その他の戸外活動を毎日行います。
早口ことば・文字ゲーム・詩の朗唱・かるた・フラッシュカードなどの遊びを通じて、文字や言葉に親しみ、読書好きな子に育てることを目標にしています。
・Book and Card
英語絵本の読み聞かせや絵カード・文字カードあそび、music-gameなどを通じて基礎的な単語・語句を覚え、聞き取る能力を養います。
・Speaking
子どもの日常生活を表現するごっこ遊び、ゲーム、クリスマスなど行事関連の制作などをやりながら、片言でも英語をしゃべるように指導します。身体を通じて英語を生活の中に取り入れます。
知能研究所の理論に基づいた知能因子・探求本能を刺激して、友達とゲームを楽しんだり、自分の手を使って試行錯誤する中で、自ら考える力と挑戦する意欲を培います。
菅長学園の前身は音楽教室でした。
音大出身者の職員も大勢います。音楽教育に重きが置かれていることは当然です。
卒園生からプロの音楽家も育ち、活躍しています。
近年、鳥や様々な動物、獣が、音の高低やリズムでコミュケーションをしていることが分かってきました。
もしかしたら「歌」は「ことば」より先にあったのかも知れません。
少なくとも、「音」は言葉よりも先にありました。「音」を楽しむことは、言葉の習得にもとても大きな意味があります。
嬉しい時、楽しい時、悲しい時・・、「歌」は人間と共にあります。「歌」が根源的な人間の表現であることは間違いありません。
菅長学園では、1年生は担任や保育の先生方が指導しますが、2年生になると、音楽専門家の先生の指導を仰ぎます。
距離・角度や色などを数字化して絵や模様などを描くロゴを中心に、様々や幼児教材でパソコン遊びを楽しみます。
「裸教育」は園の柱の一つです。
「人間が本来持つ身体・免疫的能力を引き出す」ことを目的に、真冬でも裸で過ごしている園児が大勢います。
屋外では紫外線対策としてTシャツを着ますが、室内では可能な限り裸になります。(強制ではありません)
裸の子供達が、百人一首や英語やパソコンを楽しむ。 そこに園の目指すものが明確に表れています。
裸になれば、体を動かさずにはおれません。→運動能力の向上に役立ちます。
裸になれば、外気の刺激に敏感になります。→風邪をひきにくい体。免疫力の向上に役立つと考えられます。
電気的エネルギーに極力頼らず、本来持つ身体能力を高め、自然を大切にしながら生活を工夫し、知的に遊ぶ。
原発事故以来、この考え方の重要性と意味はますます強まったのではないでしょうか?
付随した教育効果も重要です。
「自分のことは自分でする」 頻繁な服の脱着は、幼児期の基礎能力教育そのものだからです。
幼児は、トイレや服などの日常的基礎能力と共に身体能力も言語的能力も発達していく…。
つまり英語や国語などの教育の根底に「裸教育」はあると考えて頂きたいと思います。
菅長学園の「学芸発表会」は、例年、津田沼駅前にある、「習志野文化ホール」を借りきって行われます。
客席数1500席クラスの大ホール。例年の「観劇会」もほぼホールで催されますので、子供達は感動したプロの劇団の人たちと同じ大きな舞台に立つこととなり、貴重な体験です。
しかも、通常保育の時間に学んできたことの集大成としての「発表会」です。
舞台に立っているだけでも可愛い、プレイさんや1年生。それでも、並ぶ、歩く、スキップやダンス・・、集団で創作する喜びはもちろん、空間感覚や表現する緊張感まで学んでいきます。
お遊戯やコーラスを頑張る小さな子供達の一生懸命な姿には本当に感動させられます。
2・3年生になると、英語劇やミュージカル、一輪車や跳び箱まで使ったり・・、バラエティーに富んだ素晴らしい演目が次々にでてきます。あくまで子どもを中心とした創作として、親や先生が作った華美な衣装や大道具などを使うことは認められません。
基本的に通常保育のカリキュラム変更はありませんから、稽古時間の確保と子供達の能力に合わせたアイデアに先生方は必死になります。
先生と子供達が一緒になって、創作活動の喜びと苦しみを分かち合い、本番に向かっていく・・・、そのことにこそ「学芸発表会」の真の意味はあると確信しています。
千葉県船橋市三山6-18-10
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