菅長学園は、1967年に新しい形の幼児教育を目指して設立され、
40年間以上にわたって同じ信念で経営される児童教育施設です。

3月10日が日本人に重大な日であることご存知ですか?

3月10日。「東京大空襲の日」

もうメディアではあまり取り上げられなくなりましたし、こういう話題を「園内だより」で取り上げることに躊躇がありました。しかしウクライナで戦争が始まり、空爆で無垢の子どもたちが犠牲になっている今、「世界大戦」・「核戦争」が始まるのではと恐れられている今、毎日のように射撃音や大砲音が聞こえヘリコプターが飛びまわる演習場傍で幼い子どもたちの命を多数預かっている以上、「戦争反対!」「空爆反対!」は声を大にして言わねばなりません。

 

1945年3月10日未明。多数のB29が積載量一杯の焼夷弾を積んで低空で東京に飛来し、綿密な計画で下町を四方から囲むように爆撃して大火災を起こし、10万人に上る日本人が虐殺された日です。

 

日本本土の本格的空爆はB29の完成とサイパン諸島陥落により1944年秋から始まっていました。しかしこの日までは基本的に軍施設を狙った「精密爆撃」でした。この日以降、日本全土の200以上の都市に無差別爆撃が繰り返され、多くの市民を虐殺し、それはそのままヒロシマ・ナガサキへの原爆投下に繋がっていきました。つまり意図的に「戦争犯罪」が繰り返されたのです。

 

都市への無差別攻撃は、ドイツのゲルニカ空爆が最初とされ、ピカソの描いた絵画「ゲルニカ」は世界的に有名ですし、欧米人で「ゲルニカ爆撃」を非難しない人はいないでしょう。
しかし日本では「東京大空襲」を殆ど語りません。「戦争犯罪」として糾弾することもありません。それどころか「東京大空襲」から始まり全国の都市を焼き、ヒロシマ・ナガサキに原爆を落とすと言う一連の「戦争犯罪」を指揮したカーチス・ルメイ将軍に、日本政府は「勲章」を与えたのです。後に「ノーベル平和賞」を受賞する佐藤栄作内閣によって・・・。
昭和天皇はこの叙勲に反意を示し、授与式は皇居では無く航空自衛隊入間基地で行われました。
政府決定に逆らえない天皇が反意を示した・・・、異常事態です。

 

 

また「勲章授与」に積極的に動いたのは、小泉純也衆議院議員と源田実参議院議員と言わます。

源田実氏は真珠湾攻撃の海軍航空参謀、「撃墜王」などと英雄視された広島選出の議員です。真珠湾攻撃の責任をヒロシマ原爆投下の責任者に勲章を贈ることで取引した、と言う見方もあります。

リーダー達の思惑で多数の民が殺される、それこそが戦争の実態なのかもしれません。
ウクライナの惨状を思い、子どもたちの未来への暗雲に憤慨しながら、3月10日を刻み付けようと思います。
戦争が直ちに終息しますように!
子どもたちの未来が輝きますように!https://jen.jiji.com/jc/eng_afp?k=20220310042725a
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